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デザイナーにAdobeは本当に必要なのか?|Canva・Figma・Adobe、そして生成AIの『本当の使い分け』を徹底解説!

  • 執筆者の写真: saygo
    saygo
  • 11 分前
  • 読了時間: 6分
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「デザイナーなのにAdobe使わないの?」
「Canvaで作ったらプロじゃないの?」

これらはSNSでもよく見かける議論ですが、実際の現場で言うとAdobeの時代が終わったわけではありません。

それよりも『役割が変わった』が正確な表現です。


今は、それぞれのツールに得意・不得意が明確に存在します。そしてデザイナーに求められるのは、適切な場所で適切なツールを選択できる力です。


当記事では、Canva・Figma・Adobeの3つをプロの視点で「どんな場面で必要なのか」を整理し解説します。


Canvaの上手い使いかた

Canvaは「テンプレの編集ツール」と見られがちですが、使い方次第で『ブランド運用の効率を劇的に上げるプラットフォーム』になります。


Canvaが特に強い領域
  • SNS投稿画像

  • セミナー告知バナー

  • カジュアルなWebチラシ

  • YouTubeサムネイル


これらは「1日に複数作る」「毎週投稿する」といった スピードと生産性が求められる制作物です。1点あたりの時間をかけすぎると費用対効果が悪くなります。Canvaはこうした量産・更新前提のデザインに最適です。


プロデザイナーがCanvaを使うメリット

初心者だけのツールと思われがちですが、実はプロにとっても強力な武器になります。

  • フォント

  • カラーセット

  • ロゴサイズ

  • 余白ルール

  • レイアウトの型


これらを事前に登録しておけば、誰が触ってもブランドが崩れにくいブランドテンプレートになります。そのため、企業のSNS運用や広報担当者との共同作業で重宝されます。

さらにバナーの文言修正や写真差し替えなど、ちょっとした部分はクライアント自身で直せます。これがクライアントの満足度を大きく上げます。


Canvaをプロが使う際の『差がつくコツ』

単なるテンプレ編集で終わらせないためには、次の3つが重要。


■ 構図と余白を自分で再構築する

テンプレそのままはCanvaっぽいが出やすくなります。ここを必ず調整し、情報の優先順位を明確にしましょう。


■ 自分の素材フォルダを持つ

写真・アイコン・テクスチャなど外部素材を入れるだけで、完成度とオリジナリティが一気に上がります。


■ 反復運用を想定したデータ構造にする
  • タイトルは変わる

  • 画像は差し替えられる

  • カラーパターンは3種類用意する

など、未来の運用を見越して組むといいでしょう。



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Figmaが必要なデザイナー

Webやアプリ、特にUI/UX領域のデザイナーにとってFigmaを使えることは、『共通言語を話せる』に近い意味を持ちます。


Figmaの本質的な強み

CSSの数値や、コンポーネント構造が可視化されており、ズレが起こりにくい仕組みです。そのため、エンジニアとのやり取りが圧倒的にスムーズです。


また、デザイナー・エンジニア・ディレクターがリアルタイムで同じ画面を見ながら議論できるのも大きな強みとなっています。


Figmaが必要になるデザイナー像
  • Webデザイナー

  • UI/UXデザイナー

  • スタートアップのデザイナー

  • ノーコード開発者

  • エンジニアと仕事する人


逆に、名刺・ロゴ・ポスターが中心のグラフィック系中心のデザイナーは、Figmaを『必要な部分だけ使う』で十分でしょう。


Figmaの習熟が評価に直結する理由

Figmaはツールを覚えるだけでなく、次のような能力がセットで求められます。

  • 情報の整理

  • 画面遷移のロジック

  • UIパターンの標準化

  • コンポーネント思考

  • デザインシステムの構築


つまり、Figma=設計の思考を身につけるツールという側面があり、ここが使えるだけで評価が上がります。


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Adobeが必要な場面

「作り込む」「印刷する」領域では、まだ代替不可なのが、Adobeです。

Adobe不要論もありますが、プロの現場では依然としてAdobeの出番は多いです。

理由はシンプルで、CanvaやFigmaには、細部を“作り込む力”がまだ弱い場面があります。


さらに歴史が他のアプリと比べて長いため、Adobeで作られている成果物(Webサイトや広告、グラフィック)が圧倒的に多くことも、必要とされる理由になります。


Photoshopが必要な場面
  • 高度な写真レタッチ(肌補正・商品補正)

  • 写真合成・切り抜き

  • 大型バナーの微妙な質感調整

  • CMYKを見越した色調整


Canvaではできない、『細かな光・影・質感』のコントロールがPhotoshopの強みです。


Illustratorが必要な場面
  • ロゴ制作

  • ベクターイラスト

  • 名刺・チラシ・ポスターなど印刷物の入稿

  • パスの精密なコントロール


特にロゴ制作はIllustrator一択と言われるほどです。ベクターで形を突き詰める作業は、他ツールでは代替しにくい領域です。


InDesignが必要な場面
  • カタログ

  • パンフレット

  • 本や冊子のページレイアウト


数十〜数百ページにわたるレイアウトは、InDesignの流し込み構造が圧倒的に強いです。独壇場といっても過言ではないでしょう。


Adobeが向いているデザイナー像
  • グラフィック・印刷物が中心

  • ブランドの核を作る(CI・VI)

  • 写真の追い込みが得意

  • ロゴやイラストの精密な制作が好き


職人技を活かしたり手作り感を大切にしたい『クラフト型』のデザイナーに向いているツールがAdobeです。


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最適解は「目的×ツールの掛け算」で決まる
  • Canva → 運用の効率化に最強

  • Figma → UI/UXの標準言語として必須

  • Adobe → クオリティの追求と印刷物は代替不可


つまり、どのツールが正解かは、あなたがどんなデザイナーになりたいかで決まるということ。

  • 量産運用なら Canva

  • Web/UIなら Figma

  • 精密なデザインなら Adobe

そして今の時代、この3つを 『適切に選べる判断力』こそがプロのスキルと言えます。



生成AIが選択肢の一つに

Canva、Figma、Adobeの3つのツールがデザインプロセスを支える一方で、ここ数年でデザインの“前後工程”を大きく変えているのがAIです。


生成AIは「デザインツール」ではなく、デザイン思考・リサーチ・アイデア整理・文章作成など『デザインに付随する知的作業』をサポートする存在として台頭しています。


ここでは、生成AIをツールの一つとして、どの場面で力を発揮するのかを整理します。


単純作業の負荷を軽減

デザインの現場では、細かいサポートタスクが非常に多くあります。

  • SNS投稿文の複数パターン作成

  • 色味違いの提案文の作成

  • ワイヤー案の文章ラベル作り

  • クライアント向け説明資料の整理

  • キャッチの比較案


こうした反復作業系はAIの圧倒的得意領域です。AIをこの場面に使うことで、デザイナーは『判断が必要な仕事』だけに集中できるようになります。


上流工程を強化する

AIが最も強いのは、実は手を動かす工程ではなく、上流工程です。

  • 課題の言語化

  • コンセプト作成

  • 競合分析

  • ペルソナ設定

  • ストーリー設計

  • ブランド定義

  • 構成案づくり

  • 案の比較と評価基準の整理


ここが整うと、Canva・Figma・Adobeの制作ツールとしての精度が一気に上がります。

つまりAIは、「ツールを使う前の準備」を最強化するツールなのです。



まとめ

Canva・Figma・Adobeは『アウトプットを作るためのツール』

AIは、『アウトプットを作る前の思考・整理を支えるツール』


AIがデザイナーの仕事を奪うのではなく、デザイナーが「よりデザイナーらしい仕事」に集中できる環境を作ってくれるツールと捉える方が正確です。今回の記事があなたの参考になれば嬉しく思います。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。



HS広告スタジオでは、クライアントの安定的な成長のために、ひとつのアイデアに固執することなく、柔軟性に富んだ最適はコミュニケーションをデザインしています。

ぜひどんなことでも気軽にご相談ください。


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