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名古屋市と四日市市のデザイン事務所|取材・撮影から一貫制作

AI時代のデザイン制作は、「作れないから依頼する」から、「成果を求めて依頼する」へ変化する。

執筆者の写真: kyo
kyo
18 時間前
読了時間: 9分
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「生成AIで作ってみたんですけど、やっぱりプロにお願いしたくて」

最近、こうしたご相談が増えています。

以前であれば、デザインの依頼は「自分たちでは作れないから」という理由が多かったように思います。


  • 広告を作る技術がない

  • Webサイトを制作する知識がない

  • 写真をきれいに撮影できない


だから、その分野のプロにお願いする。


ところが、生成AIの登場によって、この前提が大きく変わりました。専門的なソフトを使いこなせなくても、画像や文章を作れるようになったからです。しかも、その完成度は年々高くなってきているかな?と思っています。


デザイナーの仕事はなくなるのか?

私たちは、そう単純な話ではないと感じています。


実際、当事務所では、生成AIを使って制作した企業から、改めてデザインを依頼されることが増えています。周囲の制作会社やデザイナー仲間からも、同様の話を聞きます。


その理由の多くが「きれいには作れたけれど、思ったような成果が出なかった」というものです。

ここに、これからのデザインの価値を考えるヒントがあるように思います。


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「すごい!」という反応の、その後に何が?

例えば、生成AIを使って新商品の広告画像を制作したとします。


  • 美しい商品写真

  • 整ったレイアウト

  • 洗練された雰囲気


完成した画像を社内で見せると、「すごいね」「これがAIで作れるんだ」と驚きの声が上がります。それだけでも、生成AIの技術は十分に魅力的です。


ただし、企業が広告を作る目的は、社内の人を驚かせることではありません。


  • 商品を知ってもらうこと

  • 興味を持ってもらうこと

  • Webサイトを訪れてもらうこと

  • 問い合わせや購入など次の行動に繋げること


こうした目的があるはずです。

ところが、見た目の良さだけに意識が向いてしまうと、肝心な部分が抜け落ちてしまうことがあります。


そもそも誰の何のため?
  • そもそも、誰に届けたい広告なのか

  • その人は、どんな悩みを抱えているのか

  • なぜ自社の商品を選んでもらえるのか

  • 見た人は、その広告から何を受け取るのか


本来デザインは、そこまで考えられていなければ、美しい広告であっても期待どおりの結果に繋がりにくいです。


もちろん、AIで作ったこと自体が失敗の原因とは限りません。プロが制作した広告でも、届ける相手や販売方法が適切でなければ、成果は出ません。


ただ、生成AIを使って「作ること」が簡単になった分、「作ること」そのものが目的になっていることが多いのではないでしょうか?

私たちは、そこに注意が必要だと思っています。


デザインには、見た目の前に考えることがある

私たちデザイナーは、制作を始める前に色々なことを考えます。

企業のWebサイトを作る場合。見た目を整える前に、その会社や事業について知らなければなりません。


  • 何を大切にしている会社なのか

  • どんな顧客に選ばれているのか

  • 競合する会社と何が違うのか

  • 選ばれている理由は何なのか

  • どんな歴史(沿革)なのか


そうしたことを整理して、初めてWebサイトの構成や文章、写真、デザインの方向性が見えてきます。


製造業の企業なら、技術力を伝えるだけで十分でしょうか?実際には、納期への対応力や品質管理、担当者の人柄、取引を始めた後の安心感が、発注の判断材料になっているかもしれません。


そうであれば、綺麗な写真を並べるだけではなく、取引先が知りたい情報を分かりやすく届ける必要があります。


デザインは判断の積み重ね

私たちは、デザインの仕事を「見た目を良くする仕事」だけだとは考えていません。

企業の価値を整理し、顧客に伝わる形へ変えていく仕事だと考えています。


そのために、文章が必要なら文章を考える。写真が必要なら、何を撮るべきか考える。Webサイトが必要なら、どんな順番で情報を伝えるか考える。そして、それらを一つの体験として繋げていく。

そこに、プロの仕事の価値があると思っています。


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生成AIが得意なことと、 プロのデザイナーが担うこと

ここで誤解してほしくないのは、生成AIがデザイン作成に向いていない、ということではありません。


AIは、ターゲット分析の補助もできます。

キャッチコピーの候補も作れます。

競合の情報を整理したり、複数のデザイン案を比較したりすることもできます。

適切に活用すれば、企画段階から十分に役立つツールです。


ただし、そのためには、事業や顧客に関する情報が必要です。そして、提案された内容が本当に適切なのかを判断する人も必要です。


目的を理解し判断するのは?

例えばAIに、「高級感のある、かっこいい広告を作って」と指示することは簡単です。

でも、その商品に高級感が必要なのか。かっこよさが購買の決め手になるのか。親しみやすさを出した方が良いのではないか。


そうしたことは、企業の目的や顧客の心理を踏まえて考えなければなりません。


AIは制作や検討を強力に支援できます。

しかし、提示された選択肢の中から何を選び、なぜそれを選ぶのか。その判断の責任は、最終的に人間が担います。

つまり、重要なのはAIか人間かという二者択一ではありません。


AIを使う場合でも、目的を理解し、判断できる人が必要だということです。



企業は、プロのデザイナーに何を依頼するべきなのか

ここで、経営者の方に一つ考えていただきたいことがあります。

今、デザイナーに依頼するとしたら、何をお願いしたいでしょうか?


  • きれいな広告を作ってほしい

  • 見栄えの良いWebサイトを作ってほしい


もちろん、これらは大切です。でも、もう少し踏み込んで考えてみてほしいのです。

例えば、


  • 会社の強みが顧客に伝わっていない気がする

  • Webサイトを見てもらえているのに、問い合わせが増えない

  • 商品の良さはあるのに価格で比較されてしまう

  • 採用活動で会社の魅力が伝わっていない


こうした悩みがあるなら、デザインを整えるでは解決しれません。必要なのは、何が課題なのかを整理すること。

そして、その課題に合わせて情報や表現を設計することです。


一緒に考える、伴走する能力

場合によっては、Webサイトを全面リニューアルする必要はないかもしれません。

写真の撮り直しだけで改善できる可能性もあります。文章を見直すことが先かもしれません。

あるいは、広告ではなく、問い合わせ後の営業資料を整えた方が効果的なケースもあるでしょう。


プロに依頼する価値は、必ずしも制作物の数や規模にあるわけではありません。

何を変えるべきか、一緒に考えられること。

私たちは、そこが大切だと思っています。


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「作れないから依頼する」から、 「成果を求めて依頼する」へ

生成AIが普及する前は、プロにしか作れないものがたくさんありました。

だからこそ、制作技術そのものに価値がありました。もちろん、その価値がなくなったわけではありません。


しかし、生成AIによって、専門知識がなくても一定の見た目を持つものが作れるようになりました。


そうなると、顧客がプロに求めるものも変わってきます。

いや、もう、変わっているかと思います。


自社でも作れる。
でも、良い結果に繋げたいから相談したい

私たちの周囲で起きている現象は、この変化の表れなのかもしれません。

デザイナーが評価される理由が、制作技術だけではなく、考える力や判断力にも広がっていくからです。


ただし、私たちデザイナー自身も変わる必要があります。

見た目がきれいだから良いデザインだ、という説明だけでは不十分になるでしょう。


  • なぜ、そのデザインにしたのか

  • 誰に、何を伝えるためなのか

  • どのような成果を期待しているのか

  • 結果をどのように確認し、改善していくのか


そこまで考え、顧客と共有できることが、ますます重要になると思います。そして、プロが制作したからといって、成果が保証されるわけでもありません。

だからこそ、作って終わりではなく、その後の運用や改善まで考える姿勢が必要です。



デザインの成果は、売上だけでは測れない

ここで、もう一つ大切にしたいことがあります。

「成果を求めて依頼する」と聞くと、売上や問い合わせ件数を思い浮かべる方が多いかもしれません。もちろん、企業活動において数字は重要です。でも、デザインの成果は、それだけではありません。


例えば、


  • 採用サイトを見た求職者がその会社の考え方に共感する

  • 会社案内を読んだ取引先が安心して相談できると感じる

  • Webサイトを訪れた人が他社との違いを理解する

  • 社員が自社の強みを自分の言葉で説明できるようになる


こうした変化も、企業にとって大切な成果です。すぐに数字として表れないものもあるでしょう。だからといって、価値がないわけではありません。

ただし、何を成果とするのかは、制作前に共有しておく必要があります。


  • 問い合わせを増やしたいのか

  • 採用のミスマッチを減らしたいのか

  • 企業への信頼を高めたいのか


その目的によって、適切なデザインも変わってきます。


目的が変われば、デザインの正解も変わる。

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AI時代だからこそ、デザインの価値を考えたい

生成AIが普及することで、誰でも手軽にビジュアルを作れるようになりました。

これは、決して悪いことではありません。


予算や技術の問題で、これまで表現できなかったアイデアを形にできる人も増えるでしょう。

新しいものづくりの可能性が広がることは、歓迎すべき変化だと思います。


一方で、見た目の良さだけでデザインを判断してしまう危険性もあります。

「きれいに作れたから、これで十分」

「AIで作れたからプロは必要ない


そう考える前に、少しだけ立ち止まってみてほしいのです。


目的に向き合い考え抜かれてる?
  • そのデザインは、誰のためのものなのか

  • 何を伝えようとしているのか

  • そして、それによって何を実現したいのか


そこに明確な答えがあれば、AIで制作することも、良い選択になると思います。逆に、その答えが見つからないのであれば、プロに相談する意味があるのかもしれません。


大切なのは、AIで作ったか、人間が作ったかではありません。

目的に向き合い、考え抜かれたデザインになっているかどうかです。



最後に
これからのデザイン事務所が、提供していきたい価値

私たちが大切にしているのは、見た目の美しさだけではなく、なぜその表現が必要なのか、という理由です。生成AIの時代になっても、この考え方は変わりません。むしろ、作ることが簡単になった今だからこそ、より大切になっているように感じます。


「作れないから、プロに頼む」

そんな時代から、


「成果を求めているから、プロに相談する」時代へ。

デザインの価値がなくなるのではなく、デザインに求められる価値が少しずつ変わり始めていると感じています。


もし今、自社でAIを活用して制作するか、プロに依頼するかで迷っているなら、まずは「何を作るか」ではなく、「何を実現したいか」から考えてみてもいいかと思います。

そこから、必要なデザインが見えてくるはずです。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます!



私たちHS広告スタジオも、Webサイトやグラフィック、写真など、さまざまな制作を行っています。

しかし、制作物を増やすこと自体が目的ではありません。


企業が持っている魅力や強みを整理し、必要としている人に伝わるようにすること。そのために、言葉を考え、写真を撮り、デザインを作っています。


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