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名古屋市と四日市市のデザイン事務所|取材・撮影から一貫制作

【AI時代のデザイン】作れることと、成果につなげることは、同じではない。

執筆者の写真: tetsu
tetsu
14 分前
読了時間: 10分
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最近、AIを使ってWebサイトや広告などの基本設計を制作する機会が増えてきました。

少し前までは、専門的な知識や技術が必要だったものも、AIに指示するだけで、それなりに見栄えのよいものが作れるようになっています。


しかも、その進化のスピードには驚かされます。これまで何時間もかかっていた作業が、短時間でできてしまうこともあります。そうなると、こんな疑問が出てくるのも自然なことだと思います。


「もう、デザイン会社に頼まなくてもいいんじゃない?」


実際、制作することだけを目的にするのであれば、AIで十分に対応できる仕事も増えていくでしょう。

ただ、ここで一つ考えたいことがあります。


きれいなデザインを作ることと、

そのデザインが事業の成果に繋がることは、

同じではない。


今回は、AIによってデザインの仕事が変わり始めている今、デザイン会社やクリエイターに求められる役割について、考えてみたいと思います。



デザインを「作る」ことの価値が変わってきた

例えば、Webサイトのデザイン。

見やすいレイアウトや、分かりやすいメニュー、押しやすいボタンなど、これまでデザイナーは経験を積みながら、使いやすく美しいデザインを考えてきました。こうした技術は、もちろん今でも大切です。


ただ、一般的なデザインのルールや、ある程度パターン化できる表現は、AIも得意とする領域です。今後は、さらに高度なものが、より短時間で作れるようになっていくでしょう。では、デザインの専門家は必要なくなってしまうのでしょうか?


私たちは、そうは思っていません。むしろ、制作する技術そのものよりも、何を作るべきなのかを判断することの価値が、これまで以上に大きくなっていくと考えています。

なぜなら、事業を成功させるために必要なことは、必ずしも依頼されたものを作ることとは限らないからです。



本当に必要なのは、Webサイトを作ること?

例えば、ある小売店の経営者から、こんな相談を受けたとします。

「もっと売上を伸ばしたいので、新しくECサイトを作りたいんです」


制作会社であれば、ECサイトの構成を考え、商品ページをデザインし、購入しやすい仕組みを作っていくことになります。AIを使えば、こうした制作作業の一部は、これまでより効率よく進められるでしょう。


でも私たちは、まず別のことを聞いてみたいと思います。

「なぜ、ECサイトが必要だと考えたんですか?」


話を聞いてみると...

話を聞いていくと、別の課題が見えてくることがあります。


例えば、すでに実店舗にはお客様が来ているけれど、商品の魅力が十分に伝わっていない。あるいは、リピーターを増やす仕組みが整っていない。

もしかすると、ECサイトを新設するより、既存のWebサイトの商品紹介を見直したり、SNSから来店につなげる仕組みを整えたりする方が、先に取り組むべきことなのかもしれません。


答えを最初から決めつけない

ECサイトが最適な解決策になる場合もあります。

大切なのは、最初から答えを決めつけないこと。お客様が「ECサイトを作りたい」とおっしゃったからといって、そのまま制作を始めることが、本当にお客様のためになるとは限りません。


依頼されたものを作る前に、そもそも何を解決したいのかを一緒に考える。

ここが、私たちはとても重要だと思っています。


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「見た目がいい」と「選ばれる」は違う

AIで作ったWebサイトや広告を見て、「すごいな」「きれいだな」と感じることがあります。

実際、見た目だけであれば、プロが制作したものと区別がつきにくいケースもあるでしょう。


ただ、企業にとって大切なのは、見た人にどう感じてもらい、どんな行動につなげたいのか、ということです。


例えば、同じ商品を販売している2つのお店があったとします。

どちらのWebサイトも、きれいにデザインされています。


Aのお店

一方は商品の写真と価格が綺麗に並んでいるだけ。

Bのお店

商品の特徴、作り手の思い、どんな人に使ってほしいのか、どんな暮らしに合うのか、そういったことまで、分かりやすく伝えられています。


どちらのお店で購入したくなるでしょうか?


もちろん、価格や配送条件など、購入を決める要因はほかにもあります。

それでも、商品の背景やお店の考え方を知ることで、「このお店で買いたい」と感じる人はいるはずです。これは、単に見栄えを整えるだけでは生まれない価値です。


誰に届けたいのか
  • その人は、何に困っているのか

  • どんな言葉や写真なら、商品の魅力が伝わるのか


そうしたことを考え、その会社やお店らしい表現に落とし込んでいく。

私たちは、そこまで含めてデザインの仕事だと考えています。


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AI時代に、デザイン会社に求められる5つの役割

AIによって制作作業の効率化が進む一方で、人が担うべき役割も、より明確になっていくと思います。

特に重要だと考えているのは、次の5つです。


① 本当の課題を見つける

お客様から相談を受けたとき、その言葉の奥にある課題を探っていくこと。

「Webサイトを新しくしたい」という相談であっても、本当は問い合わせが減っていることに悩んでいるのかもしれません。


あるいは、競合他社との違いが伝わっていないことが問題なのかもしれません。

表面的な要望だけではなく、背景にある事情を理解することが、適切な解決策につながります。


② デザインを事業の成果につなげる

デザインを完成させることが、ゴールではありません。

例えば、Webサイトなら問い合わせや採用への応募、ECサイトなら購入、店舗なら来店など、事業によって目指す成果は異なります。


その目的を明確にしたうえで、情報の伝え方や見せ方、導線を考えていく。

デザインを経営や事業活動と切り離さずに考えることが大切です。


③ 関係者を巻き込み、前に進める

Webサイト一つを作るにしても、経営者、営業担当者、広報担当者、デザイナー、カメラマンなど、多くの人が関わる場合があります。それぞれが異なる立場や考え方を持っています。


それらの意見を整理し、目的を共有しながら、一つの方向に進めていくことも重要な仕事です。

技術だけではなく、人と人とのコミュニケーションが求められる部分です。


④ 使う場面と、使わない場面を判断する

AIは、とても優秀な道具です。

アイデアを整理したり、構成案を作ったり、制作の一部を効率化したりすることができます。

一方で、企業独自の事情やお客様の気持ち、現場でしか分からない情報まで、AIが最初から理解しているわけではありません。


何をAIに任せ、何を人が判断するのか。

その使い分けも、これからのクリエイティブの仕事には欠かせません。


⑤ 完成後の品質や成果に責任を持つ

Webサイトや広告は、公開したら終わりではありません。

実際に運用してみることで、初めて分かることもあります。


問い合わせが思ったほど増えない。商品ページは見られているのに、購入につながらない。お客様から、予想していなかった質問が寄せられる。


そうした結果を見ながら、改善を重ねていくことが必要です。作って終わりではなく、作った後も考え続ける。

ここにも、デザイン会社が関わる意味があると思っています。


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AIに任せることと、AIに丸投げすることは違う

ここまで読むと、AIは制作をするだけの道具で、人がすべてを考えなければならないように感じるかもしれません。

でも、私たちはAIをそのように捉えていません。


AIは、制作だけでなく、課題の整理やアイデアの検討、情報の分析などにも活用できます。これまで一人では思いつかなかった視点を得られることもありますし、考えを深めるための相談相手にもなってくれます。


任せるとは?

ただ、AIが提案したことを、そのまま正解として採用してよいかどうかは別の話です。


例えば、AIが「このターゲットに向けて、こういうデザインが効果的です」と提案してきたとします。

その提案は、一般的には妥当かもしれません。でも、その企業が長年大切にしてきた価値観や、お客様との関係性、地域ならではの事情などを踏まえると、必ずしも最適とは限りません。


だからこそ、AIの提案を参考にしながらも、実際の事業やお客様に合っているのかを判断する必要があります。


AIを使って作ることと、AIにすべてを任せることは違う。

便利な道具が増えたからこそ、それをどう使うのかを考える力が、より大切になるのだと思います。



デザイン会社の仕事は、制作前から始まっている

デザインという仕事は制作そのものを目的としているわけではありません。

まずは、お客様のお話を伺うことから始めます。


  • 今、どんなことに困っているのか

  • 何を実現したいと考えているのか

  • これまで、どんな取り組みをしてきたのか


そうしたお話を聞きながら、ときにはお客様自身も気づいていなかった課題を、一緒に見つけていきます。

そこから解決方法を考え、必要な表現を選び、制作するためのチームを組んでいく。

そして、完成した後も、実際の反応や成果を確認しながら、必要に応じて改善していく。


何の役に立ったのか

これは、Webサイトを作る場合も、会社案内を作る場合も、写真を撮影する場合も同じです。

大切なのは、何を作ったかではなく、それが何の役に立ったのか。


例えば、Webサイトを新しくしたことで、お客様からの問い合わせ内容が変わった。

会社案内を見た取引先から、自社の強みについて質問されるようになった。

採用ページを整えたことで、会社の考え方に共感してくれる応募者が増えた。


こうした変化につながってこそ、デザインの価値が生まれるのだと思っています。


事業全体を見ながら

もちろん、デザインだけで成果が決まるわけではありません。商品やサービスの品質、価格、営業活動、企業そのものの信頼など、さまざまな要素が関わっています。


だからこそ、デザインだけを切り離して考えるのではなく、事業全体を見ながら必要なことを考える。

これが、これからのデザイン会社、そしてデザイナーにとって、ますます重要になると感じています。


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AIで作れる時代だからこそ

AIの進化によって、これから制作の仕事はさらに変わっていくと思います。今まで専門家にしかできなかった作業が、誰にでもできるようになる。それ自体は、とてもよい変化だと思っています。


企業が自分たちで発信できることも増えますし、小さな事業者でも、これまで以上に多くの表現方法を選べるようになるでしょう。


ただ、作れるものが増えるほど、何を選ぶべきか、迷うことも増えていくのではないでしょうか。


  • Webサイトを作るべきなのか

  • SNSを強化するべきなのか

  • 広告を出すべきなのか

  • それとも、まずは商品やサービスの魅力を整理することから始めるべきなのか


選択肢が増えたからこそ、何を選ぶかが大切になります。

そして、その選択には、事業やお客様への理解が欠かせません。


私たちは、AIによってデザイン会社が不要になるというより、デザイン会社に求められる仕事の中身が変わっていくのだと考えています。


事業をよりよくするために

「作れないから、プロに頼む」のようなこれまでのそんな依頼の仕方から「事業をよりよくするために、プロと一緒に考える」そんな関係へ。


デザイン会社も、その期待に応えられる存在でなければならないと思います。きれいなものを作ることも、もちろん大切です。


でも、その前に、何のために作るのかを考える。そして、作った後も、どうすればもっとよくなるのかを考え続ける。

AIで何でも作れるようになってきた今だからこそ、そんな仕事を大切にしていきたいと思っています。


今回の記事が参考になれば嬉しいです。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。



課題から一緒に考えてみませんか?

HS広告スタジオでは、Webサイト制作、グラフィックデザイン、写真撮影などを通して、企業や事業の課題解決をサポートしています。


「何かを変えたいけれど、何から始めたらよいのか分からない」

そんな段階でも、もちろん大丈夫です。まずは、今のお悩みや、これから実現したいことをお聞かせください。


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