top of page
  • 執筆者の写真kyo

集客と売上げに繋がるInstagramの運用マニュアル

更新日:2023年2月16日



消費者(以下、ユーザー)と繋がるための広報活動やブランディングの一環として、SNS運用を取り入れる企業は後を絶たない状況です。人気のSNSを取り入れても思うようにフォロワーが増えず悩んでいるという相談も多く寄せられます。特に、人気SNSの一つであるInstagramを運用し始めたのに伸び悩んでいる、というお声も多くあります。


人気があるから取り入れた、といった声もあります。「人気があるから」だけを理由に取り入れることは私たちは反対です。ただ、これからの時流やWebマーケティング、SNSの移り変わりを見ていると、Instagramをビジネスに取り入れることは多くのメリットがあると感じます。


そこで今回、売り上げと特に『集客』に好影響を望めるInstagramの運用を体系的にご紹介していきます。




そもそもInstagramとは

写真や動画を基本としたコンテンツを自由に発信できるSNSです。世界最大のSNSであるFacebook社の傘下サービスとなっていて、月間アクティブユーザー数が世界で10億人以上、日本ではおよそ3,300万人が利用している人気のSNSです。美しい魅力的な写真でブランドの世界観を表現したり、動画を使った情報量の多いコンテンツとしてメディア化するなど、様々なスタイルでの活用法があります。


写真や動画を投稿する以外にも、投稿後24時間で消える「ストーリーズ」機能やリアルタイムで世界中の人と繋がることができる動画機能の「インスタライブ」など、写真だけでなく動画コンテンツの配信ツールとしても大人気です。




ビジネスに使用するメリット

Instagramで情報発信をすることにより、自社の見込み顧客に対してブランドメッセージを届けることが大きなメリットとなります。企業アカウントをフォローしているアクティブユーザーは全体の80%にものぼっており、企業アカウントは著名人やインフルエンサーと同程度閲覧されています。


また、これまでのGoogleやYahoo!といった検索エンジンでの情報収集よりも、SNSで情報を集めている人が多数を占めるようになっています。Instagramの利用率に関しては既にGoogleの利用率を上回っています。


さらにInstagramによると、日本国内でのハッシュタグ(# ←このマーク)検索の回数は海外と比べると約3倍も多いと報告されています。このように、商品やサービスの購入検討にSNSへの投稿(口コミ)を参考にしていることが一般的になっていることが解るかと思います。



Instagramを始める前の準備

先ず、Instagramを活用始める際にしっかりと決めておきたいのが、目的設定です。ビジネスに取り入れる上での主な目的は

  • ブランド(企業やサービス)のファン獲得

  • 売上への貢献

になります。そしてビジネスにおいてこの目的に達するためには

  • ユーザーに役立つ情報を提供し続ける

  • 投稿内容(コンテンツ)の分析と検証の継続

が必須となります。ご紹介していることは当然と思われる内容となり極々シンプルですが、シンプルだからこそ成果に繋がりやすくなります。




ビジネスアカウント設定

いざ始めた場合、必ずしておきたいことがビジネスアカウントへの移行です。ビジネスアカウントは、ビジネスに役立つInstagram公式機能(ツール)です。

Instagramをビジネスアカウントへ移行することで、

  • ビジネスプロフィール ビジネス情報が追加されたプロフィール

  • インサイトが確認できる 投稿のパフォーマンスがデータ化(可視化)される

  • Instagram広告 詳細なターゲティング設定でWeb広告をInstagramへ配信できる

  • ショッピング機能 Instagramから自社ECサイトへそのまま遷移させられる(購入も可能)

などの機能が活用出来る様になります。特にInstagramのビジネスアカウント運用でフォロワーを増やすには「インサイト機能」が特に重要になってきます。投稿に対するユーザーの反応が見られるため、次投稿のコンテンツ作成や、ブランド戦略が策定しやすくなります。そのため、ビジネスアカウントへは必ず移行しましょう。



ビジネスアカウント運用に大切な世界観の統一

世界観を統一しよう、とよく聞かれると思います。この世界観をもう少し具体的にすると、

  • アカウント(投稿)の見た目

  • 役に立つ有益な情報か

  • 購買意欲などの感情が動くか

の要素がコンテンツ(投稿)に入っているかどうかです。そして、継続的に発信することでコンテンツとしての信頼度やブランドイメージが醸成されていき、ユーザーに興味を持ってもらえてフォロワーの増加につながります。


■アカウント(投稿)の見た目

綺麗で魅力的な写真や動画はInstagramにおいて大前提となります。自社ブランドの世界観やカラーをメインにターゲットに刺さりやすく好まれやすい雰囲気を意識してトンマナを揃えることが必須です。

かわいい/カッコいい/シンプル/モダン

などの感情に訴えるものもあります。またそれだけでなく、提供しているもの、例えば、

カフェ/コーヒー/キッチン用品/バッグ

など、投稿する内容=カテゴリーでトンマナを揃えることも重要になります。キッチン用品を取り扱っているビジネスなのに、リビングをイメージさせるソファや、外で使用されることが多いビジネスバッグを投稿しても結果に繋がりにくいことは容易に理解できますよね。またトンマナの設定には、自社ターゲット層から好まれやすい雰囲気はどういったものか、を意識するようにしておきましょう。


■役に立つ有益な情報

どういった情報が(ユーザーにとって)有益性が高いのかを紹介すると、

  • 新しい情報かどうか

  • 利便性が高いかどうか

  • 悩みが解決されるか

になります。投稿を見てくれたユーザーに役に立つ情報、問題が解決できる、と思ってもらえるような情報を発信することでユーザーから自社サービスにメリットを感じてもらえるようになります。そうしたメリットがあるアカウントを構築していくということも非常に大切なポイントです。最近では「写真+テキスト」のスタイル、情報量を付加したコンテンツでInstagramアカウントを雑誌のようなメディア化をしているアカウントも人気の傾向にあります。


■購買意欲など感情が動く情報

アカウントの見た目や投稿コンテンツに付加価値として『人の感情を刺激する』ことを意識するようにしましょう。アカウント(投稿)の見た目でも紹介しましたが、「かわいい」「かっこいい」「面白い」「行きたい」「やってみたい」といった感情が起こるような要素をコンテンツに含めます。含めることで、ユーザーが次の行動を起こしやすくなります。行動とは、購買や予約、資料請求、問い合わせといった企業がターゲットに求めている行動を指します。この購買欲を促す投稿を心がけることで、フォロワーの増加だけでなく、見てほしいターゲットに見てもらえて行動を起こしてもらうといった、ビジネスの成長に繋がる結果へとなっていきます。




ユーザーが求めているものを意識する

満足なコンテンツが作成できた場合でも、ターゲットユーザーから受け入れられなくてはただの自己満足となります。これはInstagramだけに限らず、SNS運用において「共感」を生み出すことがフォロワー獲得、さらにはファン獲得に繋がります。見てほしいターゲットがどのような悩みを抱えているのか、どんなことを思って自社のアカウント(投稿)を見に来てくれているのかを徹底的に考えましょう。


自社が「見せたいもの」とユーザーが「見たいもの」にはズレが必ずあります。あることを理解した上で、Instagramの投稿を見た人が「知りたかった情報はこれだ」と思う情報を丁寧に伝えましょう。これがInstagramをはじめとしたSNS運用において最も大切な一つとなる、ブランディング戦略になります。メリットを感じてくれる情報発信をすることで共感を生み出し、コアユーザーやファンになってくれます。



アカウントをフォローしてもらうための目標設定

Instagramのアカウントをフォローしてもらうためには、

  1. Instagram内でユーザーが自社投稿を発見・閲覧

  2. 興味を持ったユーザがさらにプロフィールへ遷移

  3. プロフィールからメリットを感じたらフォロー

という段階があります。そのため、

  • いかにしてユーザーへ投稿を表示させるか

  • いかにしてプロフィールへ遷移してもらうか

  • いかにフォローしてもらうか

が重要な課題であり、アカウント活用する上での目標値設定にもなります。




目標到達のための秘訣

アカウント活用を行う上での目標に、いかにすれば到達できるかをご紹介します。次のポイントを抑えて活用するようにしましょう。

プロフィールへの流入を増やす ・ハッシュタグの活用 ・プロフィールへの入り口を増やす

ユーザーとの相互コミュニケーション ・コメントへのいいね!と返信

・投稿内で質問の投げかけ

投稿を継続させる

・トレンドの投稿

これらの基本的なことが出来ているかどうかで運用効率やフォロワーの増え方は変わってきます。特に大切な部分を具体的に説明しますね。


■ハッシュタグの活用

Instagram活用において、自社の投稿を見つけてもらうためにはハッシュタグ(#)の活用は必須です。今でこそ以前と比べるとハッシュタグの数自体は減っていますが、ビジネスに活用するには必ずハッシュタグをつけることを忘れずに行いましょう。投稿数が多いハッシュタグは検索数が多い反面、自社の投稿も他の投稿に埋もれてしまいます。逆に投稿数が少ないハッシュタグは他の投稿に埋もれにくいですが、そもそも検索される率が少ないため、ユーザーから見つけてもらいにくい傾向があります。そのため、ハッシュタグの付け方にはバランスが必要です。下記を参考にして、ハッシュタグをつけるとバランスは良くなります。

  • ブランド名/商品名/サービス名

  • 業界/ジャンル

  • コミュニティ

  • 地域/所在地/地名

  • その他関連

この中でコミュニティとは、業界やジャンルとの繋がりを表すハッシュタグです。例えば、

「コーヒー」「カフェ」「ドリンク」「◯◯豆」などです。さらに地名を加えた「名古屋カフェ」や特産物の地名を加えた「名古屋豆」などをつけることで、具体性を持たせたり限定感を出すことで、検索さえるボリュームをカバーしたり、名古屋でカフェを探している人に見つけてもらいやすくなります。


■Instagramのタグ付け

この「タグ付け」は、ハッシュタグとは異なります。投稿した写真や動画に「ここに写っている物はこのアカウントのです」と、写真に写っているもの(事)を紹介できる機能です。

写真や動画をタップすることで任意のプロフィール(アカウント)名が表示され、さらに表示されたタグをタップすると、タグ付けされたプロフィール画面へ遷移できるようになります。


■Instagramのメンション

投稿テキスト欄に記載でき、タップして目的のアカウントへ遷移させる機能です。Instagramは基本的にユーザーネーム、タグ付け、メンションの3カ所のいずれかをタップしてプロフィールを見てもらいます。「プロフィールもチェックしてね!」とコメントや案内文を入れなくても、見てくれたユーザーにアクションを促して、プロフィールを見てもらえる工夫をしましょう。


■相互コミュニケーション

投稿をするとコメントを頂くことがあります。コメント自体に「いいね!」をしたり、感謝の気持ちをコメントしたりと、リアルなお客様と接している、そんな意識を持って丁寧に対応をしましょう。

質問やクレームをコメントされることもありますがそんな時も面倒だと思わず丁寧に返答しましょう。商品購入の検討や、商品を購入してくれたユーザーであるため、丁寧に対応することでリピーターになってもらえるなど、顧客ロイヤルティを高めることに繋がります。さらに、場合によっては丁寧な対応の結果として良い口コミが広がる可能性もあります。

実は、Instagram上のコメントのやりとりは他のユーザーにも見られている公共の場です。丁寧な対応をすることでブランドへの信頼感も高まっていきます。


■トレンドを取り入れる

長くInstagramへの投稿を継続させる過程において、投稿アイデアに悩むことが一番多いかと思います。そんな時のためにトレンドを意識することは大事です。主に次の2つを意識すると取り入れやすくなります。

  • 業界のトレンド 自社サービスの専門領域の最新情報をコンテンツとして作成します。最新情報はそれだけで付加価値が高くなり、最新の情報が得られるというブランディング効果によりユーザーに見られやすくなっていきます。

  • 時事的なトレンド 時事的な情報もコンテンツとして取り入れやすいと思います。話題のニュースもそうですが、自社がある地域的なトレンドもユーザー視点には魅力的に映ります。巷で話題になっている、ローカル要素の強い情報は限定感が増して、ユーザーの興味を大いに掴むことに繋がっていきます。



Instagramの投稿分析

■Instagramのインサイト機能

特に大事だと紹介した「インサイト機能」。このインサイトは投稿したら必ず確認するようにしましょう。すぐには結果は出ませんがアカウントによっては早くて翌日には結果が出るようになります。このインサイト機能で確認=投稿のパフォーマンスの確認で重要なポイントは下記の4つになります。

  • 投稿リーチ数

  • プロフィール遷移率

  • フォロー完了率

  • 投稿保存数

これらの数字を見て、過去の投稿と比較して今回の良い点や改善点を見つけて、Instagramの活用を継続していきましょう。さらに、最重要項目として「投稿保存数」を意識しましょう。この保存数がユーザーが「また後で見たい」と意識した結果となります。


保存数が多い → ユーザーの興味関心が高い → 良質なコンテンツ

と判断することが出来ます。投稿保存数は、ユーザーの関心が高く、購買にも繋がりやすいかどうかの指標となります。


■アカウント全体のインサイト|アクティビティ

Instagramのインサイト機能には各投稿が確認できるものの他に、アカウント全体のパフォーマンスを確認することもできます。そして全体の「アクティビティ」の項目では

アカウントへの流入

ユーザーの動き

を見て知ることが出来ます。具体的には

  • リーチ数

  • インプレッション数

  • インタラクション数

  • プロフィールへのアクセス

  • ウェブサイトクリック

となります。そして各投稿のインサイト同様に「リーチ数」「プロフィールへのアクセス」に注目しましょう。さらに「ウェブサイトクリック数」にも着目し、自社サイトへの誘導がきちんと出来ているのかも確認すると、導線づくりの改善もしやすくなります。


■アカウント全体のインサイト|オーディエンス

Instagramアカウントをフォローしてくれている「フォロワー属性」も確認することができます。フォロワー属性とは、どのような人がフォロワーとなってくれているかを表した指標となります。ターゲットとなるユーザーが集まってくれないと売上・成長に繋がりにくくなってしまうためフォロワー属性も定期的に確認する必要があります。Instagramインサイトでは、以下のフォロワー属性を確認することができます。

  • フォロワーの増減の推移

  • フォロワーがInstagramを見ている地域

  • フォロワーの年齢層

  • フォロワーの男女比

  • フォロワーのアクティブな時間帯・曜日

確認して、もしターゲットとしているフォロワー属性と実際のフォロワー属性にズレがある場合、発信しているコンテンツがターゲットに刺さっていないことになります。これはブランディングに関していることですが、自分たちが思っている自分たちの『売り』とユーザーが見てくれている『売り』には差異が必ずあります。その差異をはっきりと分かる絶好のチャンスでもあります。




まとめ

Instagram運用のノウハウ自体は調べてもなかなか出てこないため、どのように運用すればいいか分からない方も多いと思いますが今回、ご紹介した内容を丁寧に実施すればInstagramのフォロワーは増やしやすくなり、自社への集客や事業の売上を伸ばすことへと繋がっていきやすくなります。今回の記事が皆様の参考になれば嬉しく思います。


ECサイト機能に関して、当記事が長くなってきたので次回記事で詳しくご紹介しますね。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

bottom of page