「新しい働き方」
この言葉はコロナ禍以前から言われていた言葉だと思います。
このブログ記事を読んでいる方は今回、この「新しい働き方」に興味があったり、取り組みたいって思いや考えがあったり、すでに取り組んでいたりと、何らかのカタチで「新しい働き方」を強く意識している人だと思います。
この「新しい働き方」は個人ひとり一人の意識と行動を大きく変えるきっかけになっていると思いますが実は、本当に働き方を新しくしないといけないのは、個人ではなく、会社や企業のような働く人を受け入れる側だと思っています。
今までは、会社のスタイルに合わせて社員教育をしたり、働き方を構成(勤務体系の構築)していたところが多かったと思いますが、会社のスタイルに社員を合わせる(教育する)のではなく、働いてくれる人(社員)に合わせてそのカタチを変え続けられる柔軟さが、これからの時流の中に入っていく会社や企業には求められるようになります。
理念そのものを変えようというのではなく、理念の表現の仕方を変える必要性が出てくるということです。
型にはめるのではなく、型を一緒に創る
例えば、山登りで山頂を目指す場合、ルート選びから始まりますがルートは一つだけではありません。いくつものルートが存在しています。チーム内の顔ぶれをみて登るルートを選ぶように、集まっている個性豊かな「個人」を見て、チーム/組織作りをして、そのチームや組織に沿ったスタイルで目標へのプロセス設計をする方が的確なことになります。
航海でとある島を目指す場合、集まっているクルーの構成で使う船を決める方法もあります。大きな航海船でゆったりと目指すのか、小さめで小回りの利くヨットなどでサクサクと目指していくのか、目指す目標は同じでもメンバーに合わせてスタイルを決めたり、変えたりする方法もあります。
うちは〇〇な会社だから、□□なスタイルだからといって、その○や□通りに人を組み込んでいくのではなく、人や集団に合わせてスタイルを決める手法、会社・組織が所属する人と一緒にスタイルを創り上げ続けるスタイルが、これからの時流に沿った、会社や組織としての働き方になってくると感じています。
そう、新しい働き方そのものも、柔軟性を帯びた様々なスタイルを創り上げ続ける事になっていくと思います。
個人のキャリア形成にも変化が必要
ただ、会社や組織だけでなく、個人のキャリアの性質にも変化が訪れています。独立や起業の意識を持つ人が増える中、そして、副業を容認する企業が増えてきている中で、階段を一段一段登っていく様なキャリア概念は、古くなってきています。キャリアもまっすぐな一本道ではなく、幾筋もの道が絡みあったり、曲がり角が多い道があったりと、様々です。
豊富な個々人の能力やセンスを活かす時流に入っている今では、これまで慣れ親しんできたであろう昇進や成功といった思考から、状況や環境に合ったスタイルを持てる/対応ができる柔軟性・対応力が必要だという、新たな思考と行動に切り替える必要があります。
計画から可能性へ
これからの時流の本質的な部分を捉えた場合、キャリアプランを立てるよりも、さまざまなキャリアの可能性を考えることが一般的になってくると思います。キャリアのなかで自分にとって大切なことをなし遂げる選択肢は、考えている以上に、思っている以上に、多いということに気づくことが多くなってくると思います。
ただ、やみくもに転職・転社が良いということではありません。心や思考をもっと自由に開いて、あらゆる選択肢を受け入れ、どんな仕事や依頼に対しても「何を学べるか? 」「どう成長できるか?」というレンズを通してその仕事に取り掛かることが重要になってきます。
自分の未来は一つだと思う思考法から、自分自身の様々な可能性を信じて、未来を楽しむ考え方が必要になってくると感じています。
さいごに
仕事、そして働くということが楽しいと、自然と自社(自分)だけでなく周りにいる人たちも楽しくなってくるし、関わってくれている人みんなの成長にも繋がっていきます。本質的な部分で成長したりステップアップを考える場合、相手を信じ、自分自身も信じて働く事が大切になってきます。
今回の記事が読んでくれた人のお役に立てれば嬉しく思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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