Webサイトを「運用」するとは... Webサイトは公開後の保守管理と運用が大切です、と僕たちはよくご提案しています。Googleやヤフーなどの検索などで「Webサイトの重要ポイント」などと検索すると、保守管理や運用が重要などの結果が表示されます。
WebサイトやLP(ランディングページ)は、作って公開しても必ず成果が出るとは限りません。効果を得たり成果を出すためには、集客施策はもちろん、ユーザーの役に立つ情報の追加、Webサイトのアクセスデータの分析・解析、そしてそこから、評価や課題を把握するといった活動/施策が必要です。このように、成果に繋げる/効果を得るための活動を『運用』と言います。そして、「Webサイトを運用する」は、「Webサイトを育てる」とも言い換えることができます。
Webサイト上で様々な施策を実施することで、集客数、閲覧数、問い合わせ数などを向上させることができます。このことがまさに『育てる』ことになります。そのため、成果を出すWebサイトへと育てるためには、Webサイトを『運用』するという認識が必要となります。
Webサイトの運用
Webサイトの運用は主に、以下のことを考え行うようにします。
常に最新の情報の掲載/更新
成果につなげるための改善
ユーザーの利便性向上
そして、施策の実行→分析→施策の改善、といったPDCAを継続的に行い運用を続けます。
主な運用施策は次の4つとなります。
【企画】
サイト運用に関する企画を行う
【情報の更新】
掲載情報の修正、基本情報の更新、システムの保守管理を行うことで、安定したWebサイトを提供する
【サイト育成】
事業に関する情報の追加やデザイン改善に取り組むことで成果につなげるサイトに育てる
【評価/分析】
サイトの評価やアクセスデータの分析
運用企画
Webサイトの運用施策として最初に取り組むべき施策が「運用戦略の立案」。
Webサイト制作の初期段階で検討する最初のステップとなります。そして、Webサイト運用はブランディング&マーケティング戦略の一部であるため、SNSや外部ポータルサイトなど他の媒体との関係性も考慮しつつ、短長期視点で目標達成のための戦略を立案します。
サイト運用戦略/施策は、新規サイト制作・サイトリニューアル問わず、下記のことがメインとなります。
運用体制:運用に携わる人員と役割の明確化
施策実施計画:施策の実施期間や期限の確定
具体的な施策:情報の更新/追加、新規ページ作成の有無(Webサイト内で取り組む施策)
現状把握:現状までの分析/解析と、現時点での課題抽出
目標設定:目標の追加/見直し
新規でのWebサイト制作の場合でも、リニューアルの場合でも、制作前に現状把握と目標設定をしっかりと行います。制作前に行わないと、公開後のPDCAや改善がスムーズにいかなくなります。Webサイトのアクセス数や目標の達成率などの評価・分析は、現状把握に沿った目標を対象に行うためです。
情報更新
掲載している情報のチェック/改修や、基本情報の更新、システムの保守管理を行うことは、安定したWebサイトをアクセスユーザーに提供することになります。
掲載情報のチェック/改修
Webサイトの掲載情報の誤字や抜け漏れのチェックをして、正確な情報が掲載されている状態を保つようにします。主な内容は次のようなこととなります。
誤字脱字のチェック
言葉や文章の言い回し
画像やイラストの表示の有無
正確なリンク状態
レイアウト崩れ
機能動作の正確さ
正確な情報且つ正確に機能するWebサイトは利便性だけでなくユーザーの信頼感に繋がります。そのため、作業的には難易度が低くても非常に重要な施策です。
基本情報の更新
Webサイトに掲載する基本情報を更新する必要もあります。以下のような情報が該当します。
会社情報
取得認証資格
プライバシーポリシー
特定商取引法に基づく表記
問い合わせ先情報
採用情報
これらの基本情報に不備があると企業の信頼度に直結するため、常に正確な情報を掲載できるように社内情報の収集を習慣化できるようにしましょう。
インフォメーションの掲載
新商品/サービス、休業期間、緊急性のある情報などのインフォメーションをサイト上に掲載します。多くのアクセスユーザーがインフォメーションを見て、会社の動向や事業の好不調を判断する傾向があります。そのため、インフォメーションは的確なタイミングで掲載することが必須となります。
システムの保守管理
Webサイトのシステム面を管理する施策で、以下の項目が該当します。
利用しているCMSのアップデート
導入しているプラグインのアップデート
Webサイトのセキュリティ対応
サーバー容量の管理
メールアドレスの管理
使用言語の管理
システム面の管理を疎かにすると、Webサイトが正確に表示されなくなったり、ユーザーの利便性を損なうことに繋がります。定期的にチェックするよう心掛けましょう。
Webサイト育成
会社や事業に関する情報の追加はもちろん、デザインの改善などにも取り組みます。ターゲット層の鮮明化やアクセスユーザーの動向を把握することで、デザインの改善が容易となり結果として、成果に繋がりやすくなるWebサイトに育てることができます。Webサイトのデザインは機能も重要ですが、見た目(ビジュアル)も非常に重要な育成要素です。そのため、Webサイトの育成は、Webサイト運用の中心的な施策になります。
新商品/サービス情報 新商品/サービスをスタートした際は必ず、その情報をWebサイトに掲載しましょう。機会損失とならないように、スタートと同時にWebサイトで情報が閲覧できるようにします。
Webサイトは常に最新の情報を発信できる媒体です。紙媒体のように印刷といった手間を省くことができるだけでなく、ポータルサイトへの掲載手順も省くことができる、自社判断で自由に発信することができる唯一のメディアです。できる限りスピーディーに新鮮な情報が発信できる体制を整えておきます。
デザイン・パーツ等の編集/改修 アクセスユーザーの利便性を高める、成果に繋げるなど、目的に繋がったり効果改善を目的として、定期的にデザインやパーツの編集/改修(=ブラッシュアップ)を行います。また、いつまでも作ったままのデザインでは『古臭い』とか『稼働していない』といったネガティブなイメージを持たれてしまいます。時流にあったデザインにブラッシュアップして、新鮮さを保つ施行もWebサイトには必要です。
お役立ち情報 Webサイトは、自社の商品/サービスをまだ知らない潜在顧客へのアプローチ手段としても効果を発揮します。潜在顧客に対して必要となる情報が「お役立ち情報」です。自社の商品/サービスを紹介する情報だけでなく、潜在顧客が普段から抱えている課題や悩みが自社の商品/サービスで解決できる方法を、ブログを利用した記事コンテンツとして定期的に作成し、発信します。発信することで、自社商品/サービスの信用性や安心感を高めることに繋がり、オリジナリティも醸成されていくことになります。
資料のダウンロード機能 Webサイト上で資料等をダウンロードできるような仕組みを構築します。Webサイト内だけでなく、顧客自身の手元でいつでも内容を確認できる環境を用意することで、購買意欲の向上につながります。そのため、商品/サービス毎や目的に合わせた資料を作成します。新しい資料を作成したら、ダウンロードできるようにWebサイトに必ず設置しましょう。
評価と分析
Webサイトのアクセスデータを分析することで、サイトの状態を把握・理解します。さらに問題点を認識して改善策を検討/試行します。
Webサイトの評価
Webサイト評価では、目標値に対する評価と、その目標地に到達するまでの指標も合わせて可視化し、評価します。可視化しておくことで、その後の運用方法の改善が行いやすくなります。そして評価結果は、チーム内や社内で共有できるようレポートにまとめます。
Webサイトの分析と解析
Webサイトの改善策を検討する場合は、目標値との差異の原因を見つけるため、影響を与えていると考えられる指標を様々な角度から分析します。その分析結果から改善に向けた仮説を立て、仮説を検証・実証する施策を行います。HS広告スタジオで使用しているツールを下記に紹介します。
Googleアナリティクス:サイトのアクセスデータを集計・分析できるツール
Googleサーチコンソール:検索に関するデータを集計・分析できるツール
Microsoft Clarity:クリックされた位置やどこまでスクロールされたかが判るツール
さいごに
今回、Webサイトの運用方法と施策をご紹介しました。Webサイト運用は、効果を得やすくなったり、成果が出やすくなるWebサイトへと成長させるために、必要があるということが理解できたと思います。
しかし、施策を1〜2回ほど実施しただけでは成果も効果も出ません。仮に成果が出たとしても、流動性のある顧客動向や競合企業の対抗策などにより、成果が尻すぼみで失われるケースは多々あります。
そのためWebサイトを運用して成果を向上させたり、アクセス数を維持し続けるには『継続運用』が必須となります。継続的な運用を行い改善のサイクルを生み出すことで、市場や顧客の変化にも敏感になり柔軟な対応が可能となります。それによって、施策の成功率も上がっていきます。
成果/効果を得続けるためには、『(長期)継続』という認識をしっかりと持って、Webサイト運用に取り組みましょう。今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
HS広告スタジオでは、要望や相談内容に合わせた内容でのWebサイト運用・活用サポートを実施しています。専用ページにてぜひ、ご覧ください。