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名古屋市と四日市市のブランディング専門の広告デザイン事務所

ブランディングとポジショニングの違い|ポジショニングだけで終わっていませんか?

執筆者の写真: saygosaygo

投稿:2020年2月10日/加筆:2025年2月3日


起業ブームなんて言われて数年経ちますが、まだまだ独立や起業をする人は多く、増加傾向にあります。さらには中小企業だけでなく大企業、グローバル企業でも副業(複業)を解禁としているところが多くなってきています。


起業する以上、個人でも『らしさ』を出すために『ブランディング』をしっかりとしたいと思ったり考えたりする人が多くなってきています。それはブランディング専門のデザイン事務所をしている僕たちにとっては嬉しく感じます。


しかし一方で、間違ったブランディングをしている人が多いとも感じることがあります。それは、ブランディングではなく、『ポジショニング』の段階で終わっている人が多いということです。


ポジショニングブランディングのことをそれぞれ書いていますが今回、ポジショニングとブランディングの違いについて詳しくご紹介します。



ブランディングとは

サービスや商品の差別化を図るためにブランドを作っても、何もしなければターゲット層どころか誰にも認識はされません。認識されて初めて差別化が図れるようになります。


そのためブランディングとは、消費者に共通のイメージを認識してもらう活動であり、ブランドにプラスαの影響を与える活動のことです。さらにその活動の結果として、顧客に安心感を与え続けることがブランディングの本質となります。



ポジショニングをするからこそ

自分の得意や強み(売り)を明確にして差別化を図れるようになっていないとブランディングは出来ないことになります。だから多くの人が『自分の得意・強み・売り』を『自分らしさ』として明確にしているのです。


そして、明確になったところで「これが自分のブランディング」と銘打っている人が多いのですが実はここに大きな落とし穴があります。得意や強みを打ち出すことをブランディングだと思ってしまうことです。


得意や強みを打ち出すことはポジショニングであってブランディングではありません。



ターゲティングが出来るようになる

 
  • ◯◯◯◯なデザインが得意です

  • ◯◯◯◯の写真撮影が得意です

  • ◯◯◯◯なイラストが得意です

  • ◯◯業界のサポートが得意です

  • ◯◯色が僕のテーマカラーです

  • ◯◯マーケティングが強みです。

  • etc


これらは全てポジショニングです。ポジショニングを明確にするからこそ、顧客になってほしい人や市場も明確になりターゲティングが出来るようになります。


しかし多くの人が、ターゲティングが明確になったことで自分のブランディングが出来たと思いやすくなってしまうのです。単純にターゲティングが出来ただけで、そのターゲット市場や見込み顧客に対するアプローチ(宣伝や広告、PR等)のことが抜け落ちてしまっていることが多々、見受けられます。


ターゲティングも明確になったからこそブランディングが出来るようになる、ということを覚えてほしいと思います。



ルール作りが出来るようになる

 

コンセプトカラー/コーポレートカラーを決めたとします。ただ、カラーが決まったからといってブランディングが出来るわけではありません。その出来たカラーをどこに、どうやって、どういう感じで利用・活用していくのか、がブランディングです。


広告・デザイン用語で『トンマナ』というものがあります。これはブランディングをしていく上で、出来たブランド(得意や強み・売り)を、どこに/どのように/どうやって/誰が/いつ、発信していくか、というルールのようなものです。


デザイン(見た目)の統一感を示す仕様書の意味合いも含んでいるルール書/指南書と言えば解りやすいかと思います。


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ブランディング戦略

ポジショニングが明確になったことで自社を最も必要としてくれている、もしくは自社の本当の力が発揮出来て役に立つことが出来る顧客が判ってきます。


かと言って、その顧客はまだ自社のことを知りません。知ってもらうにはどうやって自社の存在を知らせるか/知ってもらうか、を考えることがブランディング戦略になります。適切に自社のことを発信しないと全く別の顧客層や市場に届いてしまうことがあります。また届いたとしても別の、違う捉え方をされないとも限りません。


どのメディアを使って、どのように、どうやって、いつ、(誰が)、発信して伝えていくかが、ブランディング戦略となります。このブランディング戦略を適切な手法に沿って行えば効果はきちんと表れてきます。

取り組みやすい手法を2つ紹介します。



独自の価値提案の明確化

 

競合他社との差別化を図るためには、自社ブランドならではの価値提案 (UVP: Unique Value Proposition) を明確にする必要があります。顧客にとってどのような価値を提供できるのか、具体的な言葉で表現することが重要です。


例)

  • コーヒーショップ

    厳選された豆で丁寧にハンドドリップで淹れる、こだわりのコーヒー

  • オンライン英会話サービス

    ネイティブスピーカーとのマンツーマンレッスンを、いつでもどこでも手軽に



一貫性のあるブランド体験の提供

 

ブランド戦略は、ロゴやデザインだけでなく、顧客とのあらゆる接点 (顧客体験) において一貫性のあるブランド体験を提供することが重要です。商品・サービス、ウェブサイト、SNS、カスタマーサポートなど、すべてのタッチポイントでブランドイメージを統一する必要があります。


例)

  • 高級ホテル

    格式高い内装、丁寧な接客、質の高いアメニティなど、一貫した高級感を演出

  • カジュアルブランド

    親しみやすいデザイン、SNSでの積極的な情報発信、手ごろな価格などカジュアルなブランド体験を提供



最後に

得意や強みを明確に打ち出すことは間違いではないのですが、そこで終わってしまってはポジショニングをしただけ、ということがお分かりになったかと思います。


得意や強みを明確にした後は、それらをどこに発信していくか、どのように伝えるか、どうやって理解してもらうか、そして『どのように得意や強みを使っていくか』ということも含めたトンマナ作成をすると上質なブランディングを行えるようになります。


またロゴデザインを考える方も多くいますがロゴデザインひとつにもトンマナを作ることをお勧めします。Webに使用する時の色の配合、印刷する時の色の配合、サイズの決まり事、サイズの構成比など基本的なことだけでも決めておくとブランディングはしやすくなっていきます。



僕たちの事務所ではロゴデザインに焦点を当てたトータルブランディングサポートも用意していますのでお時間ある時にぜひチェックしてみてください。


◎トータルブランディングサポート





今回の記事があなたのポジショニングとブランディングに役にたてば嬉しく思います。

最後までお読みくださり、ありがとうございます。

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