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  • 執筆者の写真saygo

キャリア形成の描き方/広告ディレクターの目線の先

こんにちは!HS広告スタジオの日置です。

今回も僕たちのブログ、HS BLOGに来て頂きありがとうございます。


このブログでも、事務所公式のSNSでも、個人的なSNSでも「本が好き」、とよく言っていると思います。ここ3ヶ月で7〜8冊と月平均したら2〜3冊と、読書家さんと比較しては少ない方ですが、それでも常に何かしらの本は読んでいます。その内、書評まではいかなくても感想文やオススメレビューを含んだブログも書こうと考えています。


この3ヶ月の間に読んだ本の中で「新!働く理由」といった本があります。先人や偉人の名言がたくさん載っていて、僕は割とこのタイプの本は好きなのです。この中で特に納得いって今の時代ってまさにそうだなー、と感じた言葉があります。


今までは望遠鏡の様なキャリア形成でよかったけど、これからの時代(現代)においては万華鏡の様なキャリア形成が合っている。


2018年に竹中竜二さんて人が書かれた記事を基に、本の中で解りやすく紹介された項にある言葉です。




キャリア形成/望遠鏡型と万華鏡型

5年後、7年後の目標設定をしてそのゴールに向かって「今」何をすべきかを考え、行動しよう、って感じのキャリア形成が望遠鏡型


僕も昔、同じ様なことを先輩・上司に言われた記憶があります。なんか難しいこと言ってるな〜、って思った記憶は今でもしっかりあります。でも、そのおかげで目標の立て方がやりやすくなったし、さらにそのお陰でスキルや知識の付け方/学び方はしやすくなりました。


で、万華鏡型というのは自分の可能性を広げて幾つもの進める道を歩んでいく。しかも一人で歩んでいくのではなく、刺激しあい一緒に成長しあえる仲間と一緒に。その方が将来だけでなく「今」も楽しく過ごせるよね?!、というような感じで、ゴールを設定し向かっていくのではなく、キャリアの方向性を創作していく型です。


これらの記事や本を読んだ時に、2年程前に僕の知人が「今は選択肢がありすぎるから、何を選択していいかが難しい時代だよ」と言っていた言葉を思い出しました。今はキャリア(=目的/目標)に向かっていくよりも、キャリアの選択を形成する時代なんだなー、と改めて思わされました。





過程と道程

ただ僕が想うことなのですが、これら2タイプのキャリア形成ですがどちらかに絞るのではなく、両方一緒にやれば良いのにと想います。意識したことはないのですが、この本や記事を読んで、僕のやり方が意外と2つが合わさっていると気付きました。


まだまだ下手なりにも5年後や10年後の自分の姿を想い描いて、どうすればそこに近づけるかを考えているのですが、そこに辿り着くまでの道は一つではないと想っています。いくつもの枝分かれした道があって、どの道を選ぶかで、早く行けるのか時間がかかってしまうのかが決まると想っています。また、選んだ道によって出逢える人と出逢えない人もいるんだろうなー、とも感じています。


辿り着くまでの過程は自分で決めるべきだけど、どの道程を辿っていくかはその時の状況や立場によって合わせた方が、自分自身を形成する人格や品格、器が広く深くなっていくと確信しています。




壁なんていちいち乗り越えなくても良い

別の表現(例え)で書こうと想います。


「乗り越えられない壁はこない」って言葉があると想いますが僕は、「いちいち乗り越えなくても良い」と考えています。


乗り越えないといけない時もあるだろうけど毎回乗り越えようとするのは疲れちゃいます。乗り越える前に少し、2〜3歩なのか、10〜20mくらいなのか、下がっても(引いても)良いと想っています。少し下がった(引いた)ところから左右(周り)を見渡すと意外にも壁の端が空いているかもしれません。ひょっとしたら両端が空いているかもしれません。空いていなくても壁のどこかにヒビが入っていて、ちょっと突っつけば、ボロっと穴が空いてそこから抜け出せるかもしれません。


壁の登り方ばかり気になって上を向いていたけど、ふと見た足元に以前、誰かが掘った抜け道があるかもしれません。ふと左右を見た時に手招きして導いてくれる人がいないとも限りません。


目的や目標に捉われすぎて前方しか見えない、周りに注意がいかない危うさがあることを学ぶ時も必要だと想います。目的や目標を叶えることは大事かもしれないけど、何でもかんでも自分ひとりでやろうとせず、友人・知人・仲間に頼った方が良い時の方が僕は多いと感じています。




走りながら考える/考えながら走る

目的や目標に向かっていると最初に考えていた計画や予定と違う!といった事も起こってきますが、それはそれで面白いと僕は感じてしまいます。計画通り、予定通りにいく事の方が僕は稀だと想っているし、気持ち悪くも感じてしまいます。


予定通りにいかないから「じゃあ、どうしよう?!」と色々なアイデアや工夫をして、実行していくからこそ、より良い人生になっていくと想っています。仕事や働く事への意識の充実度だったり、人生の深み具合だったり、大きな変化は出てくると感じています。これは僕の実体験からも確信して言える事です。


仕事でも人生でも、キャリア形成というのは最初に考えて計画して進めてもどこかで、ちっちゃいながらも躓くと想います。その時に戻って検証しても僕は時間の無駄だと想っています。検証は必要かもしれないけど、戻ったり止まったりしていると時流には乗り切れません。そう、時代ではなく時流です。


時流に身を任せて、その時流に合わせて考えれば良いのです。


身の回りの動きで解りやすく説明すると、走りながら考えれば良いのです。逆も有りきで、考えながら走れば良いのです。あーでもない、こーでもない、と言って決めてから走ったり何か行動していては、置いていかれます。何も前に進んでいかなくなります。




乗っかるのではなく合わせる

ただ気をつけてほしいのが、時流のペースにそのまま乗っかるのではなく、時流の流れに合わせる、ということです。


カヌーに乗って行う渓流下りを例に挙げます。


渓流下りって川の流れに乗っているようですが実は違っていて、如何にして川の流れに逆らわずに自分のペースを保てるか。自分のペースを保つには川のどのルートを取った方が良いのか、その読み/判断を養うスポーツです。


川の流れにまるまる乗っかってしまうと余計な力や思考が働いて冷静な判断が出来なくなってしまいます。そして本来の実力以上のことをやってしまおうとしてしまいます。そうなったら防げたはずの事も防げなくなったり、想定外の事が起こってしまい、沈んでしまいます。読みを誤り判断をしかねた結果となってしまいます。だから普段から自分の実力を謙虚に知る、自分のペースを守る、いった事はとても大切です。


この例に挙げた渓流下りの事って、最初の望遠鏡と万華鏡の内容と似ていると想いませんか。目的や目標は一つだけど、そこまでに行く道程はその時の状況によって変わる/変える、という事と。だから目的や目標に行くまでの手法は一つに絞らない方が良いのです。


その方が穏やかで自由闊達に動きやすくなる大海原に出やすくなるのです。





最後に

目的と目標を設定することは大切だけど、行き方ややり方は必ずしも一つだけとは限りません。自分の考えや想いに捉われすぎて、本来自分が持っている実力とは別の手法で進んでいってしまうと、叶うものも叶わなくなる事が多々あると感じています。


少し矛盾するかもしれませんが、目的や目標にすら捉われる事もないと想います。目的や目標を持つことは大切ですが、今の自分の目の前(足元)にあることをしっかりとこなす事も大切です。自分が立っている現状/環境をしっかりと、一つ一つ行っていく事で未来/将来のカタチが決まってくるとも感じています。


水のように様々な形に変化する柔軟性を持ち、他と争わず、自然に流れるように生きること、といった意味を持つ「上善如水」であったり、僕たちのコーポレートカラーで行動指針の一つにもなっている「柳緑花紅」であったりと、無理なく自然なスタイルで日々を過ごせてキャリア形成が進んでいける参考に、今回の記事がなれば嬉しく想います。


今回も最後までお読みくださり、ありがとうございます。


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