ブランディングはすぐに結果が出ない!その理由をちゃんと説明できますか?
- kyo

- 7月1日
- 読了時間: 4分

ブランディングやブランドづくりは、すぐには数字に表れない活動です。結果がでるのに時間がかかります。焦る気持ちが逸り、急ピッチで進める方もいらっしゃいますが、それでも時間はかかります。なぜか?
それにはちゃんと理由があるんです。
この記事では、なぜブランディングは即効性がないのか?その構造を、簡潔にわかりやすく解説します。
そもそもブランディングとは?
ブランディングをものすごく簡単に言えば、「この会社(商品)は、〇〇な存在だ」と思われるようにする活動です。
たとえば…
高級で安心なイメージ
遊び心のあるデザインな印象
いつも丁寧に対応してくれる会社
こうした『印象』や『信頼』を、意図的につくり、育てることがブランディングの役割です。

なぜすぐ結果が出ないのか?
ブランディングを氷山として捉えると分かりやすくなります。
海の上に見えるのは『売上』や『話題性』などの目に見える成果
それらを支えているのは海面下にある見えにくいけど重要な活動や仕組み
図解的に分けると下記のようになります。
【氷山の上】=見える成果
─────────────────
・売上アップ
・顧客からの支持
・評判
・口コミ
・ブランド指名買い
・メディア露出
【氷山の下】=見えない努力
─────────────────
・理念
・ビジョンの明確化
・ブランドの言語化
・一貫したデザイン
・トンマナ
・社内への共有
・浸透
・社員のブランド理解と共感
・お客様との日々の接点
・『らしさ』を守る判断基準やマニュアル
・ブランドのストーリー発信
・社会的な役割やスタンス
氷山の上にある『ブランドの成功』は、実はこんな『裏側の積み重ね』でできているんです。
氷山の上(見える) | 氷山の下(見えにくいけど超重要) |
売れている | なぜ買うべきかが伝わっている |
話題になっている | 発信内容やビジュアルが一貫している |
信頼されている | 対応・接客・トラブル対応に誠実さがある |
応援されている | 社内外の人が理念に共感して動いている |
『印象』を育てるには時間がかかる
人の印象って、一回会っただけじゃ決まりませんよね?何度か会って、話して、ようやく「この人って〇〇な人だな」と感じる。
ブランドもそれと同じです。何度も繰り返し接してもらって、ようやく「〇〇らしさ」が伝わります。

『認知→共感→信頼』の心理ステップ
ブランディングが機能するまでには、次のような心理の階段を登ります。
認知
存在を知ってもらう
共感
価値観や世界観に「いいな」と感じてもらう
信頼
最終的に選ばれる関係になる
これらは人の心の動きなので、一気に進めることができません。少しずつ、丁寧に、積み上げるしかないのです。
売上への反映には“時間差”がある
ブランディングの目的は「今すぐ売ること」ではなく、『高くても選ばれ続ける状態をつくること』。
すぐに結果が出るマーケティングや広告と違い、ブランドは『じわじわ効いてくる』存在なんです。
社内浸透も重要なカギ
実は、ブランドは『デザイン』や『キャッチコピー』だけで決まりません。
氷山の例でも解説したとおり、大切なのは、社内の人たちがブランドの考え方を理解し、体現しているかどうかによって大きく左右されます。
「この会社は信頼できる」と思ってもらうには、接客や対応などの、日々の行動にまでブランドの一貫性が必要です。そのため、社内に浸透するまでにも時間がかかるのです。社内に浸透させる活動を『インナーブランディング』といいます。
【インナーブランディングの簡単手順】
ステップ1:ブランドの理解(共通言語を持つ)
ステップ2:自分の業務との接続(役割を理解)
ステップ3:行動に表す(対応・判断に反映)
ステップ4:語れるようになる(ブランドの伝道者に)
まとめ
ブランディングはマーケティングのような「短期的な効果」を求めるものではありません。
未来の成果の種まきであり、『資産づくり』がブランディングです。いますぐ数字に出なくても、未来には『選ばれ続けるブランド』になります。
焦らず、でも確実にブランドを育てていきましょう。今回の記事があなたの参考になれば、嬉しく思います。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
HS広告スタジオでは、『根を張り、花を咲かし続ける』、そのようなブランディングをオーダーメイドしています。ブランディングについてはぜひ、どんなことでも気軽にご相談ください。




