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執筆者の写真saygo

契約書の重要性を理解してこそ、信用や信頼は生まれる

こんにちは!代表の日置です。

今回も僕たちのブログ、HS BLOGに来ていただき、ありがとうございます。


先日、大きな案件が終わり納品をしてきました。僕たちにとっては金額的にも内容的にも大きな案件です。総92ページに冊子制作です。クライアントは大府市雇用対策協議会🔗様。担当は大府市役所 商工労政課様です。内容は雇用を目的として大府市内にある会社様の紹介です。


巡り巡って頂いたご縁で「日置のデザインでお願いしたい」と最初に担当の方からご連絡を頂き、納品時にも「また来年もお願いするね!」と言って頂けたことは本当に嬉しかったです。HS広告スタジオとしては一番最初のお付き合いになりますが、「また来年も〜」と言って頂けたことはどうにか(?!)信用・信頼を得られたかな、と思い僕たち自身の自信にも繋がっていきます。


一番最初のお付き合いにも関わらず、そのような信用・信頼を得られた理由の一つが実は、一番最初の打ち合わせの時にあったと思っています。




え?そんなこと言われたの初めてだよ

僕たちはご依頼を頂いた案件毎にほぼ確実に契約書を交わしています。



これはホームページや今回の冊子のような紙媒体の制作に関係なく交わしています。そして案件の規模に関係なく交わしています。ただ「ほぼ」と言っているように、交わさない場合もあります。それは多くリピートしてくださっていて、信用・信頼関係がガッチリと出来ている方や、金額も内容も本当に小規模の場合です。だからと言って何も残さない訳ではなく、メールやチャットで取引の記録が後から見返せる状況は作ります。だから僕は電話よりもメールやチャットで連絡し合うことが望ましいと考えています。



余談になりましたが、今回の大府市雇用対策協議会様との一番最初の打ち合わせが終わる時に「では契約書はどうしましょうか?僕の方でご用意してもいいですか?」と伺った時に言われた言葉が「え?契約書?交わした方が良い?」です。更には「契約書のことなんて言われたの初めてだよ」とも言われました。





お客様を守るため

僕たちが契約書を交わす理由にはいくつかあります。もちろん、後から「言った、言ってない」なんてことが無いようにするためもありますが、もっと大事なことがあります。


■情報の保持と漏洩防止


今回のご依頼を例にすると、冊子には多数の企業様の情報が載っています。載っていることは各企業の紹介ですが僕たち、HS広告スタジオの手元にあるのはその原本(原稿)です。その原本の中には大府市様だけでなく各会社様の貴重な情報があり、その情報を扱う以上、大切に扱い外部(第三者)には漏洩しないですよ、といった約束事、制作後の双方が扱える冊子(=デザイン)の範囲、納品後のデータ管理・保守の約束事、といったことを契約内容で取り扱っています。他にも様々に細かいことを交わしています。


このように制作費はいくらで、制作期間はこれくらいで、といったことだけではお客様が抱えるかもしれないと思える不安要素は拭えません。その不安な部分を無くす意味合いが契約書にはあると考えています。そのため、契約書を交わすということはお客様を守る結果へとなります。そしてその効果として「信用・信頼」を得ることになります。


契約書の重要性というのはこういったところいあると考えています。




お客様だけでなく自分も守ってくれる

デザインの著作権や商用権、成果物の所有権なども契約書にて取り扱っています。


東京オリンピック2020の最初のロゴ発表時にも、そのロゴの似てる・似てないといった問題があったことで記憶が鮮明な人もいると思いますが、デザインや成果物の権利をしっかりと守るためにも契約書は存在していると思っても良いです。納品後は基本的にはほぼ全てお客様(依頼主)のものである、と僕たちは考えています。僕たちが持っているのはデザインの著作権くらいのものです。


が、そのこともちゃんと契約書にて交わしていないと、制作期間といった時間だけでなく、考えていた(練りに練った)時間も第三者に搾取されないとも限りません。でも契約書にて著作権や商標権、所有権が誰に帰属するかを明記していると第三者の物には一切なりません。ならないどころか、何かを言わせることもさせません。


契約書を作るということは本当に細かい仕事になりますが、結果として制作者(売り手)のことも守ってくれる強力なツールとなります。




さいごに

契約書を作ると色々なことが学べます。


僕たちの場合、広告デザイン制作を主幹事業としているため、広告やデザインの知識やスキルだけを伸ばしていけば良いわけでダメです。ビジネスとしている以上、ビジネスに必要な知識やスキルも学んで伸ばしていかないとダメです。契約書を自分たちで作ると、そのビジネスに必要なスキルを伸ばしていけるようになります。


途中途中で税理士さんや行政書士さんにチェックをしてもらうことも忘れてはダメです。自分たちだけでやろうとすると必ず抜けが出てきます。凡ミス(?!)が出てきます。そこの部分を無くすためにも士業さんなどの専門家の方に意見は求めた方が全然良いです。


僕は契約書を交わさない、作らない制作会社は無責任であり、お客様のことを何も想っていないと本当に思っています。小規模やリピーター様の場合でも、契約書まではいかなくても、メールでのやりとりや、A4一枚のペラ物でも良いから確実に取引き記録を残しておくことを強くオススメしています。


今回の記事が、あなたのビジネスの成長に役立ったり参考になれば嬉しく思います。

今回もさいごまで読んでくださり、ありがとうございます。


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