【シリーズ連載 第4回】これからのマーケティングとブランディング|循環型ブランドを成立させる
- tetsu

- 2 時間前
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はじめに
循環は「自然発生」しない
第1回〜第3回では下記のことを整理してきました。
直線型集客が限界を迎えた理由
循環型集客という新しい前提
AIが意思決定に介入する構造
ここで重要な前提を確認しておきます。
循環は勝手には起きないし、設計しなければ循環は生まれません。
「いい発信をしていれば、そのうち回遊される」
「世界観があれば、自然とファンが増える」
これは半分正解で、半分間違いです。
循環型ブランドは、『思想 × 構造 × 配置』この3つが噛み合ったとき、初めて機能します。
今回は、その『構造部分』の中核となる3つの核心要素を解説します。
核心①:一貫性
AIと人の両方に理解される条件
循環型ブランドの最重要要素は、間違いなく 「一貫性」 です。
なぜなら、一貫性がなければ、AIにも人にも理解されないから。
一貫性とは「同じことを言い続ける」ことではない
ここで誤解されがちなのが、一貫性=同じ言葉・同じ表現を繰り返すという考え方。
これは違います。
一貫性とは、『判断軸がブレていない』ことです。
例えば、媒体ごとに表現が違っても、
何を良しとしているか
何を嫌っているか
何のために存在しているか
この3点がズレていなければ、一貫しています。
なぜAIは一貫性を重視するのか
AIは、感覚ではなく文脈で理解します。つまり、
SNSではAと言っている
ブログではBと言っている
LPではCと言っている
この状態は、AIから見ると「矛盾」です。
だからAIは「このブランドは、立場が定まっていない」と判断します。
結果として、下記のような『静かな減点』が積み重なります。
推薦しづらい
比較時に優先されない
まとめ情報から外される
一貫性を保つための実践ポイント
循環型ブランドでは、「言葉」より先に「判断軸」を決めます。
例えば:
私たちは「短期成果」より「長期信頼」を選ぶ
私たちは「派手さ」より「誠実さ」を重視する
私たちは「数」より「深さ」を大切にする
これが定まっていれば、表現は自然と揃っていきます。

核心②:回遊性
“次に進みたくなる理由”をつくる
一貫性が土台なら、回遊性は『動線』です。
循環型ブランドでは、ユーザーが止まらない設計が必要です。
回遊性とは「リンクを貼ること」ではない
次のような誤解がよくあります。
ブログにSNSリンクを貼る→ 回遊性がある
回遊性とは、
『なぜ次に行くのか』がユーザー側に明確な状態です。
リンクは『手段』であって、理由ではありません。
回遊が起きる心理構造
人が回遊するとき、心の中ではこう考えています。
この人、他にも面白いこと言ってそう
別の角度からも見てみたい
さっきの話の続きを知りたい
つまり、回遊は知的欲求の連鎖です。
循環型ブランドでは、この未完の感覚を意図的に残します。
回遊性を高める具体設計
実践的には、次のような設計が有効です。
ブログ →SNSではもっとラフなスタイルで
SNS →背景はブログで詳しく書いています
YouTube →言葉の整理は記事で
note →実例は別メディアで
媒体ごとに役割を分けることで、自然な回遊が生まれます。

核心③:再訪性
忘れられても、戻ってくる設計
循環型において、離脱は失敗ではありません。
重要なのは、
『忘れられても、また戻ってくる理由があるか』
再訪性は「執着」ではなく「記憶」
しつこい発信は、再訪性を下げます。
再訪性が高いブランドは、
思い出したときに気持ちよく感じる
また触れたいと思える
世界観が頭に残っている
こうした感覚的な記憶を持っています。
再訪性を生む3つの要素
循環型ブランドで再訪を生むのは、主にこの3つです。
① 言語化の鋭さ
「それ、言葉にしてくれてありがとう」と思わせる文章。
② ストーリーの連続性
単発ではなく、続きが気になる構造。
③ 思想への共感
情報ではなく、「考え方」に共鳴している状態。
AIが再訪性を加速させる
ここでAIが再び登場します。AIは、ユーザーが過去に反応したブランドを覚えています。
そのため、「以前読んでいた、この考え方に近い記事があります」と再接触を自然に促します。
再訪性が高いブランドほど、AIに思い出されやすくなります。
3つは連動している
一貫性・回遊性・再訪性は、それぞれ独立していません。
一貫性があるから回遊しても違和感がない
回遊性があるから接触回数が増える
接触回数が増えるから記憶に残る
記憶に残るから再訪が起きる
このループが回り始めたとき、循環型ブランドは自走し始めます。
まとめ
循環型は「導線設計」ではなく「関係設計」
循環型ブランドとは、人とブランドの『関係性を設計』することです。
“売るために人を動かすのではなく、関係が続くように場を整える”
この発想の転換が、2026年以降のブランディングの中核になります。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
次回予告
第5回:入口が多発する世界で勝つブランド接点の設計方法
次は、「どこから来ても迷わない」具体的な接点設計に踏み込みます。
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