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執筆者の写真saygo

「得意」を作る方法と「好き」を仕事にしない方がいい理由

更新日:2022年1月10日



会社員時に、後輩や部下に「デザイン」や「マーケティング/ブランディング」を教えたことはあったけど、授業というカタチで、しかも講師といった立場で、生徒さんに対して教えたことが一切ない。


そんな僕が今、講師業もしています。




教えるということの本質

僕たちのTwitterを見て頂いたことがきっかけで、ご依頼を頂いた講師というお仕事。この講師業で心掛けていることがあります。これは後輩や部下に教えている時から心掛けていることになりますが『教える』といったアウトプットを行うことは、より以上にインプットが大切だということです。


学ぼうとしている人たちは事前に基本的な情報や知識を“自分なり”に調べたりして、持っています。その上で、より一層学びを深くしようという心構えで授業を受けているわけだから、生半可な授業内容では納得してくれません。生徒さんが成長できる情報、いわゆる良質な情報を提供することが僕にとっては不可欠です。


そのため、僕が持っているスキルや知識を僕自身が「足りないところはないかな」と確認しながら、深めながら授業の資料を作っています。


そのため教えるということは、生徒さん(教えられる立場の人)以上に、『教える』立場の講師(上司や先輩)のスキルや知識が上がっていく場所、そして自分に足りない部分に気づかされる学びの場ともなっています。教えているようで実は、気づきを教えてもらっている有難い場所が教場だと感じています。





得意を輝かせる方法

教えていると、各生徒さんの長所も短所も見えてきます。得意なこと、不得手なことも分かってきます。例えば、Webデザインの制作を教えていても、得意分野のデザインと不得手な分野のデザインが見えてきます。


不得手をなんとか乗り越えよう、克服しようとする生徒さんがいますが、僕は敢えて不得手な部分はそのままで良いと思っています。そして乗り越えさせません。


乗り越える/克服する労力を、得意な部分がより一層伸びる方に費やすように教えています。得意な部分を極力伸ばし続けて、不得手部分を覆い尽くすようになることが大事だと考えています。なんでもやれるようになることよりも、一つで良いので「得意です!」と言えるもの(コト)を作ることが大切です。



出来ないことに目を向けるのではなく、出来ることが輝く(輝き続ける)ようにする

この考え方が大切です。出来ること/やりたいことが向上していくと感じると、自ずと勉強というのは楽しくなります。勉強だけでなく仕事もそうです。苦手と感じることを抱き続けるよりも、得意なことが出来るようになると感じ続けることがとても大切です。




「好き」を仕事にしない方がいい理由

実は、好きなことを仕事にするよりも、興味あることに挑戦する方が得意を作りやすくなります。それもたくさん挑戦することが大切です。


『好き』は感情です。仕事とした時点でMAXな感情でいるから、嫌な面を見る度にマイナス方面に向かわざるを得ません。そんな感情に寄ってしまうと、壁にぶち当たったときに立ち直るのに時間がかかります。立ち直れずに嫌いになることさえあります。


『興味』は心情です。心情というのは心の状態です。嬉しいとか楽しいとか、そういったことです。最初は(期待値が)50〜60点くらいだった対象に、嫌な面も見ることはあるけど、新しい発見や思わぬ発見があると点数は上がっていきます。下がりもするけど上がることもある。そして上がった時の嬉しさや楽しさを感じることができるから、継続もしやすくなります。だから興味あるモノゴトに挑戦することの方が、長く続けられる仕事になりやすくなります。




「好き」を仕事にした時の落とし穴

また好きなことというのは、自分のこだわりや思いが強く入るため周りが見えなくなるリスクが大いにあります。一人でやれる仕事はほぼ皆無です。チームワークで取り組むのが仕事です。自分のこだわりを持って当たれる仕事なんて、ほぼありません。『好き』を仕事にしていて継続ができているのは1%にも満たない天才だけです。そしてそういった天才ほど、一人でやろうとはせず、チームワークを重要視しています。




好きになれる仕事が良い仕事

「夢中になれること」を仕事にすると良いです。「好きなこと」ではなく、『夢中になれること』です。夢中になっているというのは、上手くなりたいとか詳しくなりたいとか思っているから夢中になれているのであって、そうなるには勉強したり練習したりと、頭や体が自然と動いています。良質なインプットが自然とできるようになっていきます。


世の中に良い仕事というのはなくて、普段(日常)の業務を行なっている中で「夢中」になれる時間や場所があり、気がつけば「好き」になっている瞬間があります。そう、好きになれる仕事が良い仕事です。良い仕事というのは自分で挑戦し作り上げていくものです。




さいごに

教えるということの本質から仕事のことまで記事にした今回、あなたのこれからの仕事のお役に立てば嬉しく思います。最後まで読んで頂き、ありがとうございます。


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